惜しい…撮り方が良ければⅠam on cloud nineだった 半年の充電期間を経てリリースされた本作は、これまで続いてきたマニアック路線のシリーズとは明確に一線を画している。過去3作といえば、乳首いじり、アナルクンニ、まんぐり返しといったかなりディープな趣向の作品群だったが、今回はそうした尖った要素を一切排した、至ってオーソドックスなドラマ型の一作に仕上がっている。
全4章構成となっており、第1章では経済的に逼迫した母子家庭の事情を抱える巨乳の看板娘に対し、中年の店長がその弱みに付け込む形でセクハラ全開のねっとりとした愛撫を繰り広げる。第2章と第4章はテーブル席でのセックス、第3章は厨房内でのセックスがそれぞれ描かれ、シチュエーションの変化も楽しめる内容だ。
振り返ってみると、前3作品はマニアックな設定ゆえにどうしても体位の幅が制限され、藤井蘭々の持ち味を十全に引き出せていないもどかしさがあった。その不完全燃焼感は鑑賞中のストレスに直結していただけに、本作ではそうした制約が完全に取り払われ、彼女が自由な体勢で魅力を遺憾なく発揮しているのは大きな進化だ。彼女の魅力は右に出る者がいないほどのものであり、それを存分に堪能できる本作はファン必見の仕上がりである。
ただ、唯一惜しまれるのは第2章と第4章におけるカメラと被写体の距離感、そしてアングルの選定だ。接写とまではいわないが、もう少しクローズアップのカットが欲しかった。また、絡みの最中に藤井蘭々扮する看板娘が俯きがちであるにもかかわらず、ハイアングルからの撮影が多用されている点も気になった。ローアングルや水平アングルで捉えていれば、もっと彼女の色気が際立ち、作品全体のエロ度は格段に上がっていたことだろう。
そうした歯痒さが僅かに残るため、1点減点して星4つとしたい。次回作「I am on cloud nine」への期待も込めて、今回はこの評価に留めておく。